季刊誌
「暮らしに+α」をテーマにお酒と食を中心とした暮らしの提案誌。
福島県を中心としたお酒と食の新たな可能性と発見をめざして、
風土を慈しみ、味わい、暮らしの中に豊かさを提案していく、
福島県とその周辺の魅力を伝える世界標準ナビゲーションメディア。
vol.016
2021
菜も汁も
cover story
野菜をもっと、食卓に!
More vegetables!
このきれいな野菜達は郡山育ち。夏は暑く、冬は強い北風が吹き付ける気候風土。ミネラルが豊富で保肥力の高い土壌、清らかな水、澄んだ空気もまた、安積平野での野菜作りを支えています。何より、農家一軒一軒の日々の研究と努力がおいしい野菜を生み出していることも間違いありません。vegetable(野菜)の語源は、「活気、生命力」を意味するラテン語。大地の恵みと人間の努力が育てた旬の野菜をたっぷり食べて、その活力を分けてもらいましょう。
協力:鈴木農場
FEATURE 1
味噌汁と三五八漬の新世界
一汁一菜も楽し!
今回取り上げるのは、手作りのインスタント味噌汁「味噌玉」と、漬物の素「三五八」。
どちらも日本ならではの発酵食品です。
味噌汁と漬物というと、地味なイメージを持たれるかもしれませんが、こんなアレンジはいかがでしょう。
楽しく作っておいしく食べて。時にはこんな一汁一菜の朝食はいかが?
今回取り上げるのは、手作りの
インスタント味噌汁「味噌玉」と、漬物の素「三五八」。
どちらも日本ならではの発酵食品です。
味噌汁と漬物というと、地味なイメージを
持たれるかもしれませんが、
こんなアレンジはいかがでしょう。
楽しく作っておいしく食べて。
時にはこんな一汁一菜の朝食はいかが?

三五八漬を作る基本
三五八漬は、古くから東北地方に伝わる漬物で、塩と麹、蒸米を3:5:8の割合で合わせた漬床を「三五八」と呼びます。基本は材料を漬け込むだけ。材料と三五八の割合などは商品によって、また、使っていくうちに味が変わるので、いろいろ試してみましょう。野菜だけでなく、さまざまな食材でチャレンジしてみるのもオススメです。
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野菜などの食材を切り、チャック付きポリ袋に入れ、三五八を適量入れる(きゅうり1本、カブ1個なら大さじ1程度)
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袋ごともみ込み、お好みの味になったら完成
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※御稲プライマルの「358」を使った場合の目安です。
他の三五八の場合、それぞれの使用法をご確認ください。

「358 サゴハチ」
100g 386円
御稲プライマル株式会社
http://miine.co.jp
編集部で試してみました!
三五八漬SELECTION

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1きゅうり
スライスや乱切りにしたきゅうりなら半日程度、一本漬けならヘタを切り落し1日程漬けるのがおすすめ。味わいはお好みで。定番のおいしさです。
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2モッツァレラチーズ
カットせずそのままなら1日程度、プチサイズやカットしたものは数時間でOK。水分が抜けて歯ごたえが楽しく、凝縮された味わいが楽しめます。ワインとも楽しめそう。
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3アボカド
食べ頃であれば30分から1時間程で。熟しすぎたものは崩れやすいので、固めのものがおすすめです。アボカドのコクと塩味が合い、クリームチーズのような食感。ディップなどにアレンジしても。
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4ゆで卵
好みの硬さに茹でた卵を半日程度じっくり漬けます。塩味が卵のコクを際立たせ、白いご飯はもちろん、おつまみやお弁当にも合いそうです。
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5タコ
一口大にぶつ切りにしたタコを1日程度お好みで。程よい塩味で、食事はもちろん、お酒のあてにも良さそう。漬け込み過ぎると塩味が強くなるので注意。
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6サラダチキン
かたまりのまま1日程漬け込みます。漬け過ぎると塩味が強くなりすぎるので気をつけて。淡泊なチキンが旨みを増します。角切りやスライスでどうぞ。
味噌玉を作る基本
味噌玉は、味噌に好きな食材を混ぜたりまぶしたり。お湯を注げばそのまま食べられる手軽さから、作り置きをしておけば好きな時に味噌汁を味わうことができ、お弁当のお供にする方も増えているそうです。組み合わせる食材によって無限の味わいが作れそう。味噌は冷凍しても凍らないので、冷凍保存もOKです。
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味噌にだし(かつお節や顆粒だしなど)と好みの具材を加えてよく混ぜ合わせる
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一食分(大さじ1ぐらい)ずつ取って丸める(保存する場合には、ラップに包み冷蔵庫、または冷凍庫へ)
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お湯を注いでかきまぜる

「糀屋がつくった
昔なつかしこうじ味噌」
500g 378円
株式会社宝来屋本店
https://www.e-horaiya.com/
※宝来屋本店の三五八漬シリーズも人気です。

(株)宝来屋本店の柳沼琴恵さんに聞きました
味噌は丸めるので、ゆるい味噌よりもしっかりした味噌の方がおすすめです。ゆるい場合はかつお節を加えると良いでしょう。具材はお湯を注いですぐに飲める材料で、見た目や色合いを工夫しましょう。お子さんでも作れるので家族で楽しく作ってみては?
編集部オリジナル!
ENJOY!味噌玉

1カニ風味かまぼこ×タケノコ水煮×根菜類
だし:かつおだし
タケノコ水煮や根菜類は食べやすい大きさに切り、味噌に混ぜ込み、最後に全体にカニ風味かまぼこをまぶします。具材の食感が楽しく、食べ応えもあります。
2あおさ×あげ玉×輪切りとうがらし
だし:かつおだし
あおさの緑に唐辛子の赤が映え、あおさの風味にはあげ玉のコクがよく合います。辛い物がお好きな方は、唐辛子の量を増やすのもおすすめです。
3韓国のり×乾燥ネギ×白胡麻
だし:お吸い物の素
韓国のりの風味と胡麻の組み合わせで中華スープのような味わいです。お好みでラー油を加えてもOK。だしと韓国のりに塩味があるので、味噌の量に注意。
4サツマイモ×ベーコン×桜エビ×粉チーズ
だし:コンソメ
コンソメだしと粉チーズで、クリーミーな洋風スープといった感じです。桜エビとサツマイモの歯ごたえが効いています。
5乾燥わかめ×乾燥ネギ
×大葉
×桜でんぶ×麩(星型)
だし:昆布だし
桜でんぶの甘さが意外にも味噌とマッチした不思議な味わいです。桜でんぶのピンクと星型の麩の組み合わせが見た目にもかわいらしく、お子さんにもおすすめ。
6乾燥野菜×乾燥わかめ×とろろ昆布
×みょうが×麩(花型)
だし:かつおだし
定番の具にみょうがが効いていて、安定したおいしさです。わかめは戻すと増えるので、量は調節が必要。花麩を加えることで、見た目を演出しています。
御稲プライマル(株)の二瓶幸さんに聞きました
「358」は植物性乳酸菌、糀菌、酵母菌と、おなかにやさしい菌が入っている無添加のローフードです。酵素や栄養素を効果的に摂ることができますし、旨みを引き立てるお塩代わりにもなり、いろいろなお料理に使えます。