おいしい日常、伝えます。

KURASU_alpha

Lifescape zine

季刊誌

「暮らしに+α」をテーマにお酒と食を中心とした暮らしの提案誌。
福島県を中心としたお酒と食の新たな可能性と発見をめざして、
風土を慈しみ、味わい、暮らしの中に豊かさを提案していく、
福島県とその周辺の魅力を伝える世界標準ナビゲーションメディア。

vol.006

2019

春の企み

cover story

おいしい時間、ここからのイメージ写真

おいしい時間、ここから
aestheticism

JR黒磯駅から徒歩2分。フードスタイリストの高橋みどりさんが営む「タミゼクロイソ」に隣接した住居スペースにあるキッチンには、高橋さん自身が気に入ってずっと使っている鍋や道具、そして国内外の新旧とり混ぜた様々な器が積まれています。無造作に積まれているようで、そこには高橋さんなりの秩序と心地よさが感じられます。朝はお湯を沸かすことから始まるという高橋さんの生活。キッチンは1日が始まる場所です。

FEATURE 1

誰よりも食を楽しむ
「食いしん坊」の伝道師

tamiser kuroiso 高橋みどりさんを訪ねて

写真:tamiser kuroiso 高橋みどりさん

写真:大皿

黒磯では、大皿にシンプルな料理を盛り付けることが多いという

写真:富山在住のガラス作家ピーター・アイビー氏の工房で制作した日常使いの器「KOBOシリーズ」

高橋さんがプロデュースして、富山在住のガラス作家ピーター・アイビー氏の工房で制作した日常使いの器「KOBOシリーズ」。グラスや皿、ボウルなど、シンプルで使い勝手の良さそうなガラス器が揃う

写真:本や器、食材など

店では高橋さんが選んだ本や器、食材などが、それぞれストーリー性を持って陳列されている

写真:コナラの木が茂る店の外観

コナラの木が茂る店の外観。友人が集まり、屋外でBBQをすることも

書籍の写真:「おいしい時間」

手掛けた料理本は100冊超、
フードスタイリストの第一人者として
長年活躍してきた高橋みどりさん。
10年前には黒磯に自身の店を開店。
食の魅力を発信し続ける高橋さんに
仕事や生活などについてお聞きしました。

 高橋さんは、自らを「食いしん坊」と称します。30才でケータリングの仕事をはじめ、その器や取り合わせが認められてスタイリングの世界へ入り、ずっと食にまつわる仕事を続けてきた今、高橋さんにとって“食”はライフワークといえるものとなりました。「もともと料理が得意だったわけではないんです。ただ、食べるのは好きで、初めて就職した大橋歩さんのところでは、遅い時間となった面接に食事が出て、きれいにおいしそうに食べるという評価で採用になったと聞きました(笑)。また、ケータリングを一緒に始めた船田キミヱさんは私が心酔した居酒屋の女将さんであり、料理の師匠。出汁の取り方や野菜の切り方など、いちから学びました」。

 そんな高橋さんは、12年前から東京と黒磯の2拠点生活を始めました。「きっかけは夫の実家に帰省した際に見つけた駅前の古い建物。元タクシー会社の倉庫だったという建物に手を加え、週末を過ごす住まいを作っていたのですが、倉庫部分を私の店にしたらということになり…」。そして、オープンしたのが「tamiser kuroiso(タミゼクロイソ)」。本や器、トートバッグ、籠、食材などが並びます。「東京ではスタイリストとして主に本などの仕事をしていますが、ここでは直接人と接して伝える。方法は違いますが、どちらも食の魅力を伝える仕事です」。店は毎週日、月曜の2日間のみの営業ですが、東京をはじめ全国各地から高橋さんのファン、そして高橋さんが提案する物を求めたくさんの方が訪れます。

 黒磯では“ほっとする時間”を過ごしているという高橋さん。「直売所で新鮮な野菜を買うのが楽しみ。焼きたてのパン、さらにチーズもおいしい」。オープンなキッチンで料理をしていると、いつの間にか近所の友達が集まってくることも少なくないといいます。「こちらでは、そんなに面倒な料理はしません。おいしい野菜をいただいたから今日はこれを食べようとか、お肉はシンプルに焼いて大皿にドンとか。肉焼きはもっぱら夫の仕事、料理を作りながら飲み始めて、じゃあ、次はこれにしようかと、決まり事はまったくありません」。お酒も料理によってさまざまなものを楽しむのが高橋さん流。東京の友人がおすすめのワインを携え遊びにくることもあるそうです。「この料理にはこのワイン、今日の料理には純米酒などと、料理との相性を考えるのも楽しいんです」。最近はナチュラルワインを楽しむことが増えたといいます。

「毎日の食の時間を楽しみましょう。リラックスして味わう我が家での食事が一番」高橋さんは言います。「それには、自分が家で食べてほっとする料理は何だろう、自分が好きな器はどんなものだろうと。自分の好みをきちんと知ることが大切です。好みの料理によって、汁物が多ければ鉢状の器、炒め物なら平らな器と、ほしい器の形状が見えてきます。誰かの真似をした器を買ったところで、自分の好きな料理には似合わないかもしれないし、使いづらいかもしれません。自分に似合う洋服を選ぶように、もっとのびのびと自分好みの器を探しましょう」。さらに、日頃つい手に取る、使いやすいと思う器のサイズをいくつか把握しておくことも、器選びのコツの1つだそうです。「取り皿はこのサイズと覚えておけば、いろいろな色や柄が集まっても統一感が保たれます。洋服揃えと同様に無地のベーシックなものがあれば、時にはそこに個性的なものを1つ加えるだけで、いつもと違う楽しい食卓にもなります。楽しい気分は、おいしいに繋がります。そして、おいしい食の時間は、明日へのエネルギーにもなります」。
黒磯の店で生まれた縁で、高橋さんは今、毎年田島祇園祭の料理づくりをお手伝いしているそうです。「ものすごい手間をかけ、昔ながらのもてなし料理を作る。改めて“食”の持つ意味の深さに気づかされます」。東京出身の高橋さんにとって、田島は新たな故郷といえるかもしれません。
さまざまな縁や出会いを経て、フードスタイリストとして“食いしん坊道”を貫いてきた高橋さん。これからもさまざまな形で食の魅力を伝えていきたいと話してくださいました。

高橋みどり
東京都出身。女子美術大学短期大学部で陶芸を専攻後、テキスタイルを学ぶ。大橋歩事務所のスタッフ、ケータリング活動を経て1987年にフリーとなり、主に料理本のスタイリングを手掛ける。著書に「うちの器」(メディアファクトリー)、「伝言レシピ」(マガジンハウス)、「ヨーガンレールの社員食堂」(PHP研究所)、共著に「沢村貞子の献立日記」(新潮社とんぼの本)など。自らのライフスタイルも雑誌やメデイアで紹介されている

「おいしい時間」
(アノニマ・スタジオ)
器や料理だけでなく、高橋さんが大切にしている時間を、写真とエッセイ、そしてレシピも少し加えてまとめた1冊
1,800円

FEATURE 2

自然に寄り添った味わいの
オーガニックワインで
食卓に彩りを

Organic wine

健康志向だけでなく
個性や味も人気

「オーガニックワイン」とは、有機農法で栽培され、オーガニック認証を受けたブドウを使って作られたワインのこと。世界各国に存在する認証機関が、それぞれが定める基準に達している生産者を証明するもので、ブドウの栽培過程だけでなく醸造過程を重視する機関もあります。日本では、農林水産省から認定を受けた「オーガニック認証センター(OCC)」が代表的ですが、日本以外の各国にあるオーガニック団体や認証マークには以下のようなものがあります(一例)。
●ユーロリーフ…EUで定められた有機農業規則に従って栽培された農産物を示す
●ECOCERT … フランスに本拠地を置く世界最大級のオーガニック認証機関
●SOHISCERT…スペインに設立されたオーガニック農法の農産物を認定する国際機関

オーガニックワインは、一般的なワインよりも農薬や化学肥料の使用を抑えて栽培されたブドウを使って作られます。また、添加物も少なく、自然なブドウの味わいを残したものが多いといわれます。ブドウの品種や醸造所によって異なる個性を味わうことができると、ファンも増えています。

  • ボデガス・アルスピデ  アルダレス オーガニック ブランコ

    ほのかな苦味が引き締め、
    バランスの良い仕上がり

    ボデガス・アルスピデ アルダレス
    オーガニック ブランコ

    トロピカルフルーツのアロマに次いでハーブ香が現れる。フレッシュでフルーティーな味わいと程よい酸味、さらにほのかな苦味がバランスの良い仕上がり。

    750㎖ 白・辛口 1,240円
    原産国:スペイン
    三国ワイン(株)

    SHC

  • ボデガス・アルスピデ  アルダレス オーガニック ティント

    豊かな果実味にほのかな
    スパイスのニュアンス

    ボデガス・アルスピデ アルダレス
    オーガニック ティント

    甘く優しいアロマに加え、わずかにスモーキーな香りも。豊かな果実味にほのかなスパイスのニュアンスがアクセントとなり、心地よい余韻が長く続く。

    750㎖ 白・辛口 1,240円
    原産国:スペイン
    三国ワイン(株)

    SHC

  • アストリア ガッジャンドレ プロセッコDOC トレヴィーゾ オーガニック

    豊かで繊細な香りと
    バランス良い味わいの
    発泡酒

    アストリア ガッジャンドレ
    プロセッコDOC
    トレヴィーゾ オーガニック

    淡い麦わら色の発泡酒。ゴールデン種のりんご、白桃、アカシアの花を思わせる豊かで繊細な香りと、フルーティーながらコクのある味わい。

    750㎖ 白・発泡・辛口 2,500円
    原産国:イタリア
    (株)オーバーシーズ

    SHC

お買い物は開成屋で

FEATURE 3

BENIOTOME MINOU

DISTILLERY PRIVATE SELECT

紅乙女酒造の耳納 (みのう)蒸留所で
造られた特別限定酒

長期樽熟成を経たまろやかな原酒を使用したシングルカスク焼酎で、味わい、色合い、香りとバランスのとれた上質な麦焼酎です。クールなボトルや外装は、贈り物にもおすすめ。数量限定、シリアルナンバー入り。

  • 紅乙女 耳納蒸留所 CASK No.898

    紅乙女 耳納蒸留所
    CASK No.898

    10年熟成のシングルカスク焼酎。本格麦焼酎をフランス・アリエ産のオーク樽で熟成。上品に香る甘いバニラ香とやさしい口当たりが特徴。

    720㎖ 25% 3,300円

  • 紅乙女 耳納蒸留所 CASK No.184

    紅乙女 耳納蒸留所
    CASK No.184

    7年熟成のシングルカスク焼酎。減圧と常圧蒸留の麦焼酎をブレンドした原酒をフランス・アリエ産のオーク樽で熟成。麦焼酎由来の香ばしさも。

    720㎖ 40% 4,200円

  • 紅乙女 耳納蒸留所 CASK No.820

    紅乙女 耳納蒸留所
    CASK No.820

    7年熟成のシングルカスク焼酎。本格麦焼酎をフランス・リムザン産のオーク樽で熟成。甘いバニラ香とまろやかな口当たり、華やかな香りの余韻。

    720㎖ 40% 4,200円

  • 紅乙女 耳納蒸留所 CASK No.1120

    紅乙女 耳納蒸留所
    CASK No.1120

    4年熟成のシングルカスク焼酎。減圧と常圧蒸留の麦焼酎をブレンドした原酒をフランス・アリエ産のオーク樽で熟成。香ばしさの中に甘いバニラ香も。

    720㎖ 40% 3,800円

お買い物は開成屋で